大雨や嵐の後は給湯器の調子が悪くなることがあります。
特に、激しい雷の後に給湯器が作動しなくなってしまうことがあります。
これは給湯器に落雷が落ちたわけではなくても起こります。近所に落雷があると給湯器に必要以上の電流が流れてしまって給湯器の基板が壊れてしまうことがあるためです。
しかし、これで作動しなくなったからといって必ずしも壊れてしまったわけではありません。
まず給湯器本体の安全ブレーカーを確認してみてください。ブレーカーに異常が起きていなかったら安全装置が作動していることが考えられますので一度電源を抜いてしばらく放置しておきましょう。そうすると給湯器の安全装置が解除されてふたたび使えるようになります。
しかし、この方法を試してみても作動しないようでしたら故障している可能性が考えられます。
給湯器はある程度使ったら必ず交換しなくてはならなくなります。
そうは言っても高い買い物だし、なるべく一つのものをながく使い続けたいと考える人が多いかもしれませんね。
メーカーによって多少の差はあるかと思いますが、大抵の給湯器が大体10年くらいで故障してしまいます。長持ちするもので15年から20年と言われていますが、このくらいになるといつ壊れてもおかしくないシロモノになってきます。
メーカーの公式では耐用年数は7年から8年ほどと言われていることが多いです。これ以上の使用に関しては保障ができないし修理を依頼されても対応できかねるという意味でのこの年数の設定だと思われます。
10年以上もったらラッキーで大体はそれより前に買い替えなくてはいけないと思っておいた方が良さそうですね。
10年も経つと給湯器の性能も上がってくるので以前購入した時にはなかったような機能がついているものもたくさんあります。長く使うものなので多少高くても後悔しないものを選びたいですね。
これまで無駄になっていた熱エネルギーを回収できてガス代をお得に抑えることができるエコジョーズタイプの給湯器。従来のガス給湯器では排気になってロスしていた潜熱を回収できるのでこれまで80%が限界だった熱効率を95%まで向上することに成功しています。使用するガスの量を減らしてたくさんお湯をわかすことができるようになりました。
エコジョーズはさらに湯沸かしだけではなく暖房にエネルギーを回すことも可能です。
給湯専用タイプと給湯・追い焚きタイプ、さらに加えて床暖房付きや浴室暖房乾燥機能つき、ミストサウナ付きなどもあります。
浴室暖房がついていれば冬場の寒い時期も快適に体を洗うことができます。女性やお年寄りのいる家庭には嬉しいですね。
冬場、体感温度が急激に変化することでヒートショック現象により亡くなってしまうお年寄りも多いそうです。浴室暖房がついていればお風呂を上がった後も温度の差が激しく変化しません。
また、雨の多い梅雨時には浴室乾燥付きだと洗濯物を乾かすことができます。部屋干しをするのは気が進まない人にとっては嬉しいですね。急な来客があったときにも助かります。
外で乾かすことのできない雨の日でも浴室暖房機能があればすぐに気持ちよく乾かすことができます。次の日着る服がないということもありません。
また、花粉症や外の埃が気になるという人にとっても家の中で衣類を乾かすことができるのは嬉しいのではないでしょうか。
最近給湯器を買い換える人はオート機能付きのものを購入する人が多いかもしれませんね。
オート機能とはスイッチひとつでお風呂にお湯をはり、設定した湯量までお湯がたまったら自動でストップしてくれる機能のことです。追い焚きもリモコンのボタンを押せば可能です。
これまでの給湯器だったらお湯が冷めたら蛇口をひねってお湯を足さなければなりませんでした。ガス代だけではなく水道代もかかってしまうのであまりエコとはいえません。
最近のオート機能付き給湯器ならお湯を足さなくてもお風呂を暖かくすることができるのです。
また、湯張りも自動でストップしてくれるので蛇口を締め忘れてお湯を溢れさせてしまうということもありません。
まさに無駄がなくて便利な給湯器と言えるでしょう。
さらに便利になったものがフルオート給湯器と呼ばれるものです。これは自動湯はりと追い焚き、さらに足し湯まで自動で行ってくれる給湯器です。自動スイッチをおしておけば残り湯の量をチェックして設定している水位のところまでお湯を溜めてくれるのです。
家族が多くて連続でお風呂に入るというご家庭にはおすすめのタイプになります。
また、入っている間も自動で温度調節することができますのでわざわざスイッチを押す必要もありません。
お風呂のお湯を抜くときには自動で配管をお掃除してくれるのでいつでもきれいなお湯に浸かることができます。
オートやフルオート給湯器の待機電力がきになるという人はお風呂に入るとき以外のスイッチは切っておくようにしましょう。家庭の待機電力ワーストワンが給湯器だと言われています。スイッチを切っておくだけで電気代をおさえることができます。
給湯器を買い換えるときに選ぶポイントとなるのが給湯器の号数です。号数とはその給湯器の給湯能力を示すものです。
1号と言った場合には「1リットルの水を1分間に25度上昇させる能力」を表しています。20リットルの水を1分間に25度あげることができるものを20号と呼んでいるわけです。
号数は家族の人数やライフスタイルに合わせて選びましょう。
二人家族であれば20号で十分生活できます。20号ならキッチンと浴室の二箇所で同時に急騰することができます。ただし、寒い冬場だと若干お湯の出が悪くなることもあります。
4人家族なら24号が目安です。水温が低い冬場でも2~3箇所で同時にお湯をたっぷり使うことができます。
給湯器交換をするときにはこの号数を変更することもできます。
最初は夫婦二人の家族でも子供が生まれて4人家族になったので20号から24号に変更したい場合には号数変更のための工事をすれば変更することができます。
逆に子供が自立して家を出て行ったので号数が低い給湯器で十分というのであれば号数を減らすことも可能です。
基本的には同じ号数の給湯器を使うことになります。が、号数によって値段も違うので買い替えのタイミングで号数を見直すのもいいでしょう。
ちなみに一番低い号数は16号からが一般的です。料金も安いので一人暮らしの学生さんなどにはおすすめです。1年を通してシャワーをあびることができる程度の湯量です。もちろん、お湯をはったり、洗い物をする分には問題がありません。
28号がもっともパワフルな給湯器です。一般家庭ではあまり使われることはないかもしれません。1年を通したシャワーの使用に加えて二箇所同時に給湯しても問題なく使えます。
お湯をわかすためのエネルギーとしてはガスをはじめとして電気や石油があります。
その中でも特に私たちの間で馴染みがあるのがガス給湯器です。
ガス湯沸器の中でも最近は高効率ガス給湯器のエコジョーズが人気を集めています。
エコジョーズの他にもガス発電や給湯暖房システムのエコウィル、家庭用燃料電池のエネファームなど環境にも家計にもやさしい商品が発売されています。
電気を使った湯沸器はエコキュートや電気温水器があります。オール電化もご家庭も増えていますから、給湯器の熱源もこのどちらを利用しているでしょう。
電気とガスを組み合わせたハイブリッド給湯システムも誕生しています。
給湯方式は瞬間式と貯湯式があります。
瞬間式は水栓を開けた瞬間にバーナーに火がつき、水を熱してくれるものです。瞬間的にお湯を作り出すことができます。使うときに必要な量のお湯をわかすことができるタイプです。
それに対して貯湯式はタンクにお湯を貯めておくタイプになります。エコキュートなど電気湯沸器がこちらの貯湯式になります。このタイプに交換しようと思ったらあらかじめタンクの置き場を確保する必要があります。
環境に配慮してガスよりも電気の湯沸器のほうがいいと考えられる人もいるかもしれません。
しかし、ガスにも利点はたくさんあります。料理をしていると火力が必要なので電気よりもガスのほうが調整が効くし使いやすいと感じる人もいるかもしれません。
それにガス湯沸器から電気温水器に交換すると初期費用がかかります。節約のために無理して交換するのは本末転倒です。ご家庭に合ったものを選ぶようにしましょう。